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California Journal

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29 バースデーカード 

29 バースデーカード
  

1月15日

マムとダディーがクリスにバースデーカードを送った。

「カードショップでね、クリスにもうぴったりのカードをみつけたのよ!迷わず買ったわよ!サインして、送っちゃったわ!」

マムがカードの内容を教えてくれた。

「すばらしい息子へ、

こんなにすばらしい息子に育ってくれて感謝しています。

もう、おむつをとりかえなくてもいいのですね?

もう、ひざこぞうをすりむいて、バンドエードをはってあげなくてもいいのですね?

もう、お金入りの封筒をあげなくてもいいのですね?

デディーとマムより」


カードは届いているはずなのに、クリスから電話はかかってこなかった。

年金生活をする、マムやダディーの倍以上もの収入がありながら
マムやダディーから現金をもらおうとする長男クリス。
マムとダディーを、孫のピアノのレッスンも出さない=金を出さない 
だから、孫達のことを愛していない悪い祖父母と呼ぶ
どうしようもないクリスへの、マムからのキビシ~イメッセージだった。

「メッセージは届いたようだわね。」

マムが言った。

その後、マムとクリスは何度か電話で会話をしたようだが、電話するたびにマムは怒り

「ここは私たちの家なのよ!あなたにとやかく言われる筋合いはないのよ!!これ以上話しても、ラチがあかないから、切ります!!」

と、厳しく電話を切るばかり。

クリス達が再び、子供二人をつれて遊びに来る日がやってくるのかどうかは、大変疑問である。

クリスがビッチーな妻と離婚でもしない限り、マムとクリスの関係はよくなることは恐らくないだろうと思う。


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